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2006年1月30日 (月)

鬼に金棒

夕方、ばあちゃんが飴を買いに連れて行ってとパパに言ってきた。
近くのスーパーに行き、大福餅を買ってきたばあちゃん、夕食前だというのに、じいちゃんとひとつずつ食べ始めた。パパが「もうすぐご飯だから、今頃食べるとご飯が入らんよ」という言葉も耳には入らない。
ふたりともお腹が減っているんだなあ・・・と急いで仕度をした。
パパが呼びに行くとじいちゃんは、ご飯は入らないと言う。「一食くらい抜いてもいいよ。一日なんにも
しないで、寝てばかりいたから、腹もすかんよ」とパパ。「じいちゃんの好きな餃子だからって言えば、起きて
くるかもよ」とけいこたんの言うのを聞くやいなや、(まさに as soon as だった)パパが寝室へ行った。
「少~し食べてみようかって!」成功成功。

「ご飯前に餅なんか食べるけんご飯が入らんのじゃない?」とパパ
「あのくらい、なんてことなか!」おや、ばあちゃんにもちゃんと聞こえていた。
そして、食事の後、ばあちゃんは再び、大福餅をぺろりと食べた。
「よかったらひとつおあがり」と残りの餅をテーブルの上においてくれたが、どう考えてもばあちゃんと同じには
食べれない私達だった。そして、さすがにじいちゃんも。

そういえば、同居を始めた頃はふたりとも、かなりやせていた。
ばあちゃんは、食事の仕度をするのが、次第に億劫になり、ヘルパーさんの仕度してくれたもので済ますようになっていた。いつも、畳の上でごろんと横になっていたせいか、大腿部に床ずれがあった。
毎日、きちんと食べることが、今のふたりの仕事みたいなものだとけいこたんは思う。口から食べることが、力をつける基本だと思うからである。その甲斐あってか、熱がでても、一日で治ってしまう。難を言えば、快便であれば鬼に金棒なんだがなあ。

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2006年1月29日 (日)

三角食べ

今朝、パパはゴルフで早朝から出掛けた。
ばあちゃんは、ご飯の頃になると二度寝(早朝、モップがけが済んでいるはずなのだ)の状態から起きてきたが、じいちゃんは起きてこなかった。ばあちゃんに聞くと、「じいさんは、また起きらんなんて言ってるもん!」と自分だけさっさと食べ始めた。寝室に見に行くと、布団をかぶって「起きない!ご飯は食べない!」とのたまう。
仕事に出かける時間は迫るし、デイサービスに行く準備(といっても、じいちゃんはご飯食べて着替えるだけだが。)もあるしで困ってしまったけいこたん「おじいちゃん、ご飯が嫌なら、パンもあるよ。甘いコーヒー牛乳いれようか?」
   じいちゃんは、「パンなら食べる!」  ああよかった。どうにか間に合いそうだとほっとした。
じいちゃんはロールパンを3個食べた。炭水化物類が本当に好きだなあと思う。

夕方、パパの妹のでこたんから、美味しそうな梅干が届いた。
じいちゃんとばあちゃんのご飯の上にのせてやると、じいちゃんは、それだけで、ご飯を一膳食べてしまい
(大きな梅干ではあったのだが)「ご飯おかわり!」パパが「おかずも食べないといかんよ」と言い、ようやくおかずに手をつけ始めたが、まだご飯のお代わりを待っている。
お代わりのご飯をふた口三口、口に入れては、おかず、また三口四口、「おかずは?」と横から言われておかずに箸をつける、という順に食事は進んだ。
小学校の給食で、子供達は三角食べを習うそうである。ご飯・おかず・牛乳の順に食べていくそうだが、じいちゃん達みたいになると、その三角食べが出来なくなることがあるようだ。
声かけ、見守りが必要というわけだ。
同じように、ばあちゃんも、ご飯と汁物を半ばたいらげるとようやく副食にとりかかることが多い。
こんな風景を観察しているけいこたんも暇なんだなあ。

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2006年1月26日 (木)

昼夜逆転

日曜日の夕食後、教会から帰ってすぐ作っておいたチーズスフレケーキをテーブルに出した。
色よく焼けた表面は確かに茶色い。
ばあちゃんがそれを見て「それなに?」と聞いた。「チーズケーキだよ」
「チーズケーキ?しいたけかと思った!」    

しいたけで思いだしたが、デイサービスで昼食の時、ばあちゃんは自分のだけ虫が入っていたという。
スタッフさんが、「それ、しいたけですよ」と言われたが、お茶碗から出て行った。あんなにモコモコしてるものが、
しいたけなんかじゃないとブツブツ言っていた。

今夜の食事の後も、「部屋の隅に虫がいる。昼間デイケアでも、自分以外の人達の体には、いっぱい虫がついていた。気持ち悪くないんだろうか?」と言い出した。
「おばあちゃん、夜眠れてる?」「それが寝ても誰かが起こしに来るけん、すぐ目が覚めるとたい」
「昼間は眠れる?」「ああ昼間はぐっすり眠れる」
「あーあ昼夜逆転だ」とけいこたんが呟くと、じいちゃんがすかさず「昼間起きとかなんもん」と言った。
「おじいちゃんが昼間起こしといてね」と言ってみた。「ああわかったわかった」
ばあちゃんは、「なんでも私にだけしか見えとらんらしかもん」と、まだブツブツ言っていた。
じいちゃんが「そのうち友達になるばい」
パパに聞いてみた。「どっちの頭がふつう?」「さあ、どっちもどっちかな?」
昼夜逆転は老人にはよくある例だ。
「次回の診察の時、睡眠剤を出してもらったほうがいいかもね」とパパと話した。
ばあちゃんは、今朝も4時からモップかけをしてまた寝た。

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2006年1月22日 (日)

日曜の朝、交代で持たされている薬局の携帯で目が覚めた。最近疲れがたまっているせいか、朝がなかなか起きれないのだ。電話の相手は、1歳未満の男の子のパパ。シロップ薬を飲みたがらない息子にどうやって飲ませたらいいか?という内容だった。男の子のパパは、食餌に混ぜてもいいか?と聞く。よくある質問だ。

答えはノーだ。食餌(例えばミルクやご飯)に混ぜると食事を嫌いになる恐れがある。どうしても仕方ない場合以外は避けてくださいと答え、リンゴジュースやゼリーなど、子供さんの好きなものなら何でも(もちろん薬によっては酸味のあるものはダメの場合もあるが)OKと電話を切ったところでけいこたんはようやく、目が覚めた。

介護施設に薬を持って行ってたことがある。患者さんによっては、錠剤もすべて粉砕にと希望される場合がある。
その粉にした薬を、ご飯にパラパラとふりかけるというのである。
忙しい施設で、たくさんのお年寄りにきちんと薬を飲んでもらうのは、なかなか骨のおれる作業であるとは思うが・・・けいこたんは首をかしげた。

さて、我が家のお年寄りふたりは、もちろん毎日薬を飲んでいる。
まだ、二人とも錠剤を上手に飲める。
ばあちゃんは、手が振るえるので、初め、けいこたんが薬の袋を破ってあげようとした。ところが、ばあちゃん、口を開けて、「待つ」の体制に入ったのである。口の中へ入れてもらってゴクン。
目薬も、熊本に住んでいた時は、自分で点していたのに、パパが自分で点せるかと聞くと、「待つ」の体勢である。
これではいけないと、今では、薬は袋ごと渡すことにし、振るえる手で破って上手に飲めようになったし、目薬も自己管理である。坐薬を渡す時、「自分で大丈夫?」と聞いたことがある。ばあちゃんは、「いつも自分でやってる!」と気丈に答えた。
一方、じいちゃんは、朝の食事の際、3つぶの錠剤をテーブルの上に置いておく。ご飯が終わると自分で3つぶ取り上げて飲んでいる。置いてない場合は、「くすりは?」なんて聞かないが、目の前にあるとちゃんと飲める
ということは、
じいちゃんの目はまだまだ大丈夫かなと少し安心するけいこたんである。

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2006年1月21日 (土)

脱走

夕食が済んで、ばあちゃんが話し始めた。
「今日、ジル(我が家の愛犬)が逃げ出して、おおごと(大事)だった!」
聞けば、ヘルパー氏が帰るとき、玄関から飛び出したとのこと。
ヘルパー氏はそのまま帰って行き、慌てたばあちゃんは、風呂上りの靴下もはかないまま
追っかけて行ったというのである。
ゆうに2時間は追いかけまわったというのだ。家の前に池があり、そこの土手から下のほうへ行きそうになった
スチュアート君は、追いかければ追いかけるほど逃げるので、なかなか捕まらなかったようだ。
ご近所の親切なご婦人が、助けてくれて、一件落着ということらしい。
帰ってから、一人で泣いていたと、少し涙声で話してくれた。パパが「追いかけたら、ますます逃げるけん。放っておいたら帰ってくるよ」
「あんたは好かんよ!」と寄ってきたジルにばあちゃんは、気持ちをぶつけた。
「ヘルパーさんに、帰るとき犬に気をつけてって言っとくね。」・・もうばあちゃんの耳には入らない。
腰も痛くなったと訴えるばあちゃんに、坐薬の大きめを渡した。
小さいほうはあんまり効かないと言ってたとパパから聞いていたからだ。
ばあちゃんは、それからすぐ就寝。
一方じいちゃんは、相変わらず、この件にも蚊帳の外の人だった。
自分が廊下に出るとき、ドアを閉めさえすれば、なんて思ってもみないだろう。
ソファアに横たわったじいちゃんに今日の出来事を話してやった。
「ふーんそうね?・・・」
「おじいちゃんがなぐさめてあげてね。」
「うんうん・・・」そのまま起き上がろうともしない。
話の流れから、「じゃあここで小噺をひとつ」
と、学生時代ちょっとだけ“落ち研”に所属していたけいこたんは、「夕立や」を聞かせてやった。
「ふふん」とじいちゃんは、にこにこしていた。
それでも、そのままベッドに行こうとしないじいちゃん。けいこたんが、「入れ歯を洗おうか?」
と聞くと、「臭かね?」「うん、くっさいよ!」
「まだ洗わんでんよか」「うんうんいいからはずして。」と半ば強引に、洗った。
それでも起き上がろうとしないじいちゃんをパパが、うがいの後、そのまま寝室へと誘導した。
ばあちゃんは、すっかり夢の中だった。
今日の出来事はヘルパー氏に言っとかなくっちゃ!

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2006年1月16日 (月)

力関係

夕食後、ばあちゃんはさっさとリビングへ移動し、テレビの前でゆっくりクツロギの体勢に入る。じいちゃんは、テーブルについたまま、眠そうにして過ごす。ばあちゃんが移動直前、じいちゃんがデイサービスで自分を叱ると愚痴って去った。じいちゃん曰く、自分は若い頃に比べるとだいぶ気が長くなったほうだと。うちはじいちゃんの方が、怒るほうだが、世間では、女のほうがグチグチ文句を言って、男のほうが、それに、わかったわかったと答えていたりする。反対の性質の喧嘩が多いようだとじいちゃんは続けた。
「私なら、そんなに人前で怒られたら、出て行くよ。」とけいこたんが言うと「あんたは、そんなら、出て行くかい?」
「うちは、喧嘩なんかしないから、今のところは、出て行かないよ。」
「喧嘩せんな?」
ふんふんと笑いながらじいちゃんはゆっくりテーブルを立った。
パパは私達の会話を楽しそうに横で聞いていた。

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2006年1月14日 (土)

夢とうつつ

昨日は末っ子のさっくんの体調がよくないし、みんなもインフルエンザがうつったら困るので、早く休むことにした。が、日頃遅く寝る習性のけいこたんは、布団の中でなかなか寝つけなかったのさ。

下から玄関の開く音がして、犬のジルがいきなり吠え始めた。
なんだなんだ?パパはぐっすり夢の中。  そうっと下へ降りて行くと、玄関が開き、外からばあちゃんが戻って来た。「布団が干したままって言うけど、干してなかった!」
安心したように、自分のベッドへ戻って行った。
玄関の電気を消してけいこたんも自分の布団にもぐり込んだ。

ばあちゃんまた夢でも見たか?それとも、変な声が聞こえたか?こういう時の動作はじいちゃんと一緒で素早い。腰の痛みもなんのそのだ。ゆめとうつつ。ばあちゃんの頭の中に私達の知らない空間があるようだ。

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2006年1月13日 (金)

インフルエンザ

朝から末っ子のさっくんの熱が高い。40℃を超えているという。今流行っているインフルエンザかも。
出勤時に一緒に連れて行き、職場隣の小児科で診てもらった。やはりインフルエンザA型。
けいこたんの職場でもある薬局で、薬をもらい、ちょっとだけ抜け出して家に連れて帰った。
じいちゃんとばあちゃんは、インフルエンザの予防注射を打ってはいるが、油断はできない。
さっくんに今日から隔離だよと話しながら、家に着いた。
と、庭でじいちゃんの怒鳴り声が聞こえた。「おいっ!どこから入るとか!?」
じいちゃんは、玄関から庭に降りておしっこをしたものの、どこから家の中に入るのかわからなくなってしまったようだ。見ると、けいこたんのサンダルをはいている。小さいじいちゃんには、ちょうど履きやすい大きさのようだ。
「もうっ、おじいちゃん、何してるの?」「便所はどこか?」
「おしっこ、庭でしたの?臭くなるからトイレでしてよ」(と言っても、じいちゃんは、覚えてはくれないだろうが。)
上がったじいちゃんは「便所は?まだ出るウ!」
庭で小、トイレで大ときたか。
「ウンウン」と座っていきむじいちゃんをばあちゃんにまかせ、さっくんに薬を飲ませた。
よし、これでしばらくすると熱が下がるはず。
再び職場へ戻った。
夜になり、家に戻ったが、さっくんの熱はまだ下がっていなかった。
今日は薬局でも、インフルエンザの患者さんばかりだった。
しばらくは気が抜けないナ。

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2006年1月11日 (水)

鏡開き

今日は鏡開きだった。
朝からゆであずきの缶詰を使って、クイックぜんざいを作った。
ばあちゃんは、ぜんざいを見た途端、今日が鏡開きと気が付いた様子。「ワア、鏡開きのぜんざいね。
あんたは、よく行事を覚えているねえ」と言った。
じいちゃんもすかさず「感心感心」
褒められて、ちょっと気を良くしたけいこたんだった。
早速食べにかかったふたりだったが、途中で、じいちゃんが口へ手を持って行った。
ああ~、じいちゃんの口の中から入れ歯が飛び出している。すぐさま元へ戻そうとじいちゃんの動作も
素早かった。そして、何事もなかったかのように、再び餅をほおばったじいちゃんだった。

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2006年1月10日 (火)

成人の日

昨日は成人式だった。
けいこたんは、おけいこしている着付け教室のお手伝いで、早朝から、お出かけだった。
というわけで、じいちゃんとばあちゃんは、ショートステイに行ってもらった。
昨年、同居するにあたり、仕事を減らそうか、おけいこ事はやめようか・・と思い悩んだが、
なんでもやめるのは、いつでもできるから、同居を始めたあとで考えたらとの有難いパパの助言もあり、
自分のペースを崩さずにやれている。
それもこれも、昨今の介護サービスの普及のおかげで、社員旅行や、実家に帰るとき(けいこたんのママが
脳梗塞の後遺症で、右手が不自由にも拘らず気丈に一人暮らしなのだ)などは、ショートステイというお泊りシステム、日頃は週に3日はデイケアとデイサービス、3日はホームヘルパーのサービスを受けて過ごしている。

さて、お泊りから帰ってきたふたりに、「今日は成人式だったよ」と言ったら、ばあちゃんが、「さっくんの?」
「いやいや、さっくんは来年だけど、着付けのお手伝いに言ったんだよ。」
ばあちゃん「ふん・・・」
夕食の天ぷらをたいらげたばあちゃんに「お泊りはどうだったの?」
「腰が痛くてしょうがないから、あとで、薬ちょうだいね。」
隣でじいちゃんが、「こいつ、ちっとも話がわかっとらんもん。」
あんまし会話が弾まない夕食だった。

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2006年1月 7日 (土)

じいちゃんの対応

ばあちゃんが、上の方を見上げて、じいちゃんに囁く。
「いつもどーこから上って来るのか不思議たい」
「なんがね?」とじいちゃん「どこに見えるかい?」
じいちゃんは、最近白内障がすすみ、しかも緑内障まであるので(眼圧は安定しているが)視界がぼやけ、視野も狭くなっているせいか、ばあちゃんには見えても自分には見えないと割り切っている。
ばあちゃんは続ける。「女が、毎晩夜になると、あの電気の笠の中に入ってくるもんね。どーこから入るか不思議なこつたい。今はまだなんもおらんけど。」
「ふ~ん??」
ばあちゃんの幻覚をじいちゃんの弟で精神科医でもあるみのっさんに相談したことがある。
高齢になると誰でも見えてくるから心配ないとのことだった。加齢による脳症状とでもいうのか?
パパは身内だから、そういう精神症状が普通のことであってほしいと願っていたのか、ちょっと安心したようだった。
みのっさんは、ふんふんと聞き流しておくことが一番だと。してみるとじいちゃんの対応はいいなあ。

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2006年1月 6日 (金)

ばあちゃん時間

深夜0:50.そろそろ寝ようかとする頃、ばあちゃんが起きてきた。
トイレを済ませ、洗面所で歯を磨いている。
おやおや歯磨きし忘れていたのかな?
モップを取り出して、掃除を始めた。
「おばあちゃん、まだ夜中だよ。」
ばあちゃんは、にこにこと顔を上げ、聞こえないふう。
「おばあちゃん、まだ朝じゃないよ!」
もういちど、大きな声で叫ぶ。
「あら、まだそんな時間かい?時計が狂っとるねえ」
ばあちゃんは、また布団にもぐった。
たまにこんな光景がある。
ばあちゃんの時間はときどきくるう。

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2006年1月 4日 (水)

デイケア事始

今日から、じいちゃんとばあちゃんの新学期だ。水曜日はデイケアの日。
いつものことながら、迎えのピンポーンが鳴ると、じいちゃんは、トイレに行きたくなるらしい。
しかも今朝は、大のほうときてる。デイケアのスタッフさん達は、「急がなくていいですよ~」
と待ってくれていたが、時間がかかりそうなので、他を先に迎えに行ってくれた。
じいちゃんはというと、これがなかなか出ないらしく、「今日はどこに行くとかい?」「散歩ならもう行かん」
とすね始めた。
けいこたんは、「ちゃんと行ってリハビリしたり歩いたりしないと、ボケてしまうよ」
(しっしまったとけいこたんは思っったがもう遅い)
じいちゃんはその言葉に「おれはボケとるかい?どこに行くかわからんようになってしまったかい?」
そして迎えにきたスタッフさんに聞いた。「今からどこに行くとだろうか?」
「病院ですよ」
じいちゃんは、けいこたんの方を見て、ニヤリとし、そして穏やかに言った。「今から病院に行ってきます。」
さも私は行く場所がわかっていると言いたげな顔で。


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2006年1月 3日 (火)

腰痛

お正月休みも残り一日となった。
夕飯時、パパがじいちゃんとばあちゃんに、言った。
「今日で正月休みはおしまい。明日から、また、デイケアに行くよ」
じいちゃん「なあんな。明日から、また行くな。」
ばあちゃん「マッサージはしたくなか!痛か。」
パパが「痛いなら痛いって言わなきゃ」と言うと
「言ってる。だけん、少しだけしようねって言われる」  らしい。
以前、ばあちゃんが、「ちっともやってもらってない。何しに来たかわからん」って言ったのが
聞こえたか聞こえないか、熱心にやってくれるのかなとパパと顔を見合わせた。

腰の骨が曲がってしまっているばあちゃんには、矯正の意味合いもあるようだが、
マッサージをやってもらって気持ちよくなったと言うこともあるからわからない。
それに、腰が痛くて伸びないと言いつつも、パーマネントや白髪染めの時は、仰向けになっても
平気ときてる。
ばあちゃんは腰痛とこれから先も上手に付き合っていかなきゃいけないと、
けいこたんは思っている。
が、しかし、ばあちゃんは坐薬を使うのに、かなり抵抗があるようだ。
以前もらっていた痛み止めの坐薬の半分量のものを、使ってもらうようにしたんだが、
それでも最初は渋っていた。
そして、使ったあとは、「もっと早く使えばよかった」と言う。
だから、安心して使えばってけいこたんが言ったのに。

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リフォーム

珍しくばあちゃんが、「お母さん、今忙しいね?」と聞いてきた。
「いいやだいじょうぶだよ。」
「じいさんのパジャマの裾が長いけん切ってみたけど、始末ができんでねえ。」

じいちゃんは、150cmを切るくらいの背丈。じいちゃんのお父さん(つまり
パパのじいちゃんにあたる人)が背の高い嫁をとばあちゃんを見つけてきたという話を
ばあちゃんから聞いたことがある。
パパは背が高くてよかったア。

和室に行くと、じいちゃんの新しいパジャマの裾と手の部分を5cmずつぶつ切りに
してあった。
けいこたんは、最近仕事が忙しいのと、老眼が進んだのとで、縫い物をやってなかったんだが、
ここで断ってはおんながすたる。
ミシンを出して、始末をすると、「ワー助かった!」とばあちゃん。
ばあちゃんの嬉しい顔に気を良くしたけいこたんは、「おばあちゃんの着物、リフォームしてみよか?」
「あんた、忙しくなかね?」「お正月休みだよ。」

何枚か出してくれた中から、やりやすい着物をえらんで、裾を短くし、袖を切って、
紐をつけ、ちょっとした服が出来た。
「こりゃ、よそ行きになったねえ。」
またまたばあちゃんは喜んでくれた。
こんなことなら、早くやってあげればよかったと思ったんだが、ばあちゃんも、パパに
「こんなことなら、早くやってもらえばよかった」と言ったそうな。

何年振りかに、ミシンを踏んだが“昔とった杵柄”っていうのかなあ。
お裁縫は嫌いじゃないってこと、思い出したけいこたんだった。

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2006年1月 2日 (月)

墓参

大晦日にパパがじいちゃんとばあちゃんを、熊本まで、墓参りに連れて行くと言い出した。
30日まで勤務のけいこたんは、お正月なら付いて行けるのに・・・
でもパパは年内に行かないと落ち着かないようだった。
今年のうちに、掃除してきれいにしてこなくちゃ、というのいうのだ。
「じゃあ気をつけて行ってらっしゃい!」

温かそうに着ぶくれした二人を連れて朝から早々に出かけて行った。
もちろん、替えパンツも忘れてないかチェック済み。

じいちゃんは、両親のお墓の前で、「ここは、だ~れの墓だろか?」
と言ったそうだ。じいちゃんの妹のフサコさんと弟のイサムさんが、ちゃんと掃除してくれていて、
ありがたかったとパパ。

帰って来たじいちゃんは、すぐさまトイレに駆け込んできた。
あいにくけいこたんはトイレを磨いているところだった。
「じいちゃんちょっと待って!」「待てん!もだえもだえ(じいちゃんの方言で早く早くの意)!」
パパが後ろから「向こうでは2回しかトイレに行かんかったよ」
じいちゃん、帰ってきた途端、緊張がとけたとみえる。

かくして、熊本からけいこたんちへ来て以来、初めての里帰りは終わった。
パパお疲れさまでした。

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2006年1月 1日 (日)

新年

元旦の朝はゆっくり寝てしまった。
昨夜、ライトアップされた大宰府のあちこちを見てまわったせいにしておこう。
最古といわれる観世音寺の除夜の鐘つきに、もう並んでいる人がいたなあ。

じいちゃんとばあちゃんは、紅白歌合戦の途中で、寝てしまったから、けいこたん達が
起きたころには、もう朝ご飯のスタンバイが出来ていた。
急いで、お雑煮を作り、おせちを並べ、・・まだ呼べない。ばあちゃんは座るとすぐ
「いただきます」になってしまうから、段取りがまだだ。
お屠蘇(当然熊本の赤酒だ)は手が震えるから、まずもって、注いでおき、
全員分、雑煮もお茶も準備が出来て、
よし、呼んで!

パパ「今日は元旦。お正月だよ。」
じいちゃん「なあんな。正月。」
パパ「あけましておめでとうございます」
みんな「あけましておめでとうございます」
ばあちゃん「おめでとうございます。いただきます」
パパ「今年もよろしくお願いします」
じいちゃん「はい。今年もよろしく」

お正月の心配は、餅の食べ具合だった。
あんまり柔らかすぎて、つかえると危険を伴う。雑煮に入れる餅は、小ぶりのもので、
オーブントースターで焼いて、汁の中に入れた。
じいちゃんもばあちゃんも、うまくつっかえないで食べてくれた。

今年はじいちゃんは米寿。ばあちゃんは年女。
新しい年の始まりだ。

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