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2006年11月30日 (木)

順番待ち

じいちゃんとばあちゃんのトイレがかち合うときがたまにある。
ばあちゃんが先にトイレに行くとその物音で目を覚ましたじいちゃんが、トイレに起きてしまうケースが多い。
今夜もそうだった。
じいちゃんは、トイレまでたどり着いたものの、先客がいたので、パンツの中に片手を突っ込みながら、あっちうろうろ、こっちうろうろ。
けいこたんに「そっちじゃないよ!」と言われつつも、廊下を行きつ戻りつのじいちゃん、ようやくばあちゃんが出てきて間に合った。
あーあ、よかったぁ。
さて、そのじいちゃんに、以前は必ず「座って!」と後ろから着いて行って便座に座るよう強要していたけいこたんであったが、じいちゃんが面倒臭そうにするのと、他のみんながもう誰も座るように言ってないのとで、とうとうあきらめてしまった。
もう好きにさせようと。
そもそも座ってするよう強要していたのは、的をはずれて、ズボンや便器周りが濡れてしまい臭くなることが嫌だったからである。
みんなもそれを理解し協力してくれていたはずだが、いつの頃からか、けいこたん以外はだあれも気にしなくなっていた。
汚れたズボンは着替えればいいか。
じいちゃんに手をかけるのをひとつ減らした。
また楽になったぞ。

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2006年11月29日 (水)

心配しないで。

夕食の準備をしていたとき、ばあちゃんが、またまた深刻そうな顔でやってきた。
最近ではけいこたんも慣れっこになっているし、今日は気持ちに余裕があったので、おばあちゃんの話に耳を傾けてみた。
「あのじいさんの嫁さんはなんて名前だろうか?」
「○○エさん。」とばあちゃんの名前を言ってみた。
「それは、あたは私の名前を言ってるとだろう?」
だって、他にじいちゃんの嫁さんなんていないもんねぇ。
ばあちゃんは、違うと言いたげな顔で戻って行った。
ばあちゃんの世界は最近どんどん忙しくなっており、布団に寝ようとすると、5~6人の誰かがすでに自分の布団に入っていたりしてて、どこに寝ればいいかなどど迷ったりしている。
そして、じいちゃんの布団に入り込んだり、かと思えば、自分の布団に頭と足を反対向きに寝てみたりという風だ。
深夜の出来事などを日記に書くと「大変でしょう?」と心配してくれる人も結構いてくれたりするのだが、けいこたんが起きている時間帯の出来事が殆どで、(けいこたんは、昔っから宵っ張りなのです。)一旦寝入ってしまうと、たとえ地震が起きようが、火事になろうが、目を覚ますことはなかろうと夫であるパパに言われているほどの神経の持ち主なので、あんまり大変だという実感はない。
だから、みんなあんまり心配しないで。

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2006年11月26日 (日)

誓いの杯???

じいちゃんとばあちゃんがお泊りから帰ってきたが、今回はちょっと異変があったようだ。
じいちゃんに女がいるという妄想はいつものことだが、今までばあちゃんは、外部の人に言うことはなかった。
が、今回ショートステイの途中で、「離婚する!」と言って、荷物をまとめてエレベーターの前まで、来ていたそうなのだ。
係りの人も「少しおかしいですよ・・・」と。
「おばあちゃん、風邪の具合はどうだった?」と、行く前に少し風邪気味で、薬を飲んでいたばあちゃんに聞いてみた。
ばあちゃんは「風邪はよかばってんが・・」(来たぞ!よかばってんとはいいけれどもという意味だ)
「結婚式があって、騒がしかった。」
「???」
「杯ば交わして、人がいっぱい集まって、あれはなんだったろか?」
・・・・・・・・
じいちゃんは「あんまり言われると、こっちも腹が立つ!」とご立腹の様子だ。
ばあちゃんは、夕食を終えるとさっさと寝室へ戻って寝てしまった。
そして、じいちゃんのベッドメイキングもきちんとやってくれていた。

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2006年11月24日 (金)

美味しい?美味しくない?

今朝はそばにした。
最近、あまりベッドから出たがらないじいちゃんは、麺類が好きみたいだから、いいかなと思った。
二人前のおそばをじいちゃんとばあちゃんにほぼ等分に分けたのだが、ばあちゃんが食べ終わっても、じいちゃんは、半分も減っていなかった。
箸でつかむのが難しいのか少しずつ食べていたし、噛むのも、実にゆっくり噛んでいた。
じいちゃんに「おそば、美味しい?」と聞いてみた。
じいちゃんは、首をかしげ、「美味しくなくもなく、上手くなくもない。」となにやら禅問答みたいに答え、再びゆっくりゆっくり食べ終わった。
はて、美味しかったの?美味しくなかったの?

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2006年11月23日 (木)

若いもんにまかせる

やはり深夜、けいこたんがそろそろ2階へ上がって寝ようかという頃、寝室でじいちゃんとばあちゃんの声がした。
じいちゃんがばあちゃんに「若かもん(者)に聞いてみったい(みれば)やってもらうとよかたい。」
ばあちゃんは「ここで、一番若いとは、あたでしょうが。」
じいちゃん「○○たちがおるだろうが」とパパの名前を挙げた。
けいこたんが、「どうかしたの?」と部屋に入ると、ばあちゃんは目覚まし時計を手に、中をあけようとしていた。
「おしっこさせんといかん。出してやらんといかん」
じいちゃんは「誰にか?」けいこたんは「この中にいるの?」
ばあちゃんは床の間のほうを振り向いて「これはいくつかねぇ?」
「おばあちゃん、けいこたんがさせてくるからね」と時計を持って、一旦廊下へ出た。
しばらくして戻ると、「はい、おばあちゃん、済んだよ」だが、なにが済んだかけいこたんにもわかりません。
ばあちゃんは「あら、時計は動いとるね、今まだ1時たい。」
「そうだよ、おばあちゃんl、まだみんな今から寝るからね。おばあちゃんも寝てよ。」
「ありがとございました。」ばあちゃんは何事もなかったかのように言った。
だが、けいこたんが、寝室を出ると、再び二人の大きな声は続いていた。
あとは、わかいもんにまかせようとけいこたんは思った。
だって、ばあちゃんに言わせると、今夜ここで一番若いのはじいちゃんみたいだから。

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2006年11月22日 (水)

いのち

最近、いじめを苦にした自殺が多い。
幼い頃に父親を亡くし、中学生の頃、大好きだった祖父を亡くし、そして数年前、弟を亡くしたけいこたんには、残された者の気持ちはどこへ持って行っていいのだろうかと思う。
どんなに不幸に思っている人でも、だれかの役にたっていると気づいて欲しい。
自分で生きているのではなくて、生かされているのだと。

じいちゃんとばあちゃんとが、我が家に来た頃、じいちゃんは、ここがどこなのか、面食らっていた。
ベッドの部屋で、説明しながら、とんちんかんなじいちゃんの答えに、ばあちゃんと、ついつい大声で笑ってしまった。じいちゃんも、自分で答えながら、笑っていた。
そこへ、仕事から帰って、ひとりで食事をしていたパパまで、やってきて会話に加わった。
ニコニコ顔のじいちゃんを見て、パパも本当に嬉しそうだった。
じいちゃんは、住み慣れた家を後にして我が家に来るのを渋っていた経緯もあり、パパもホッとしたようだった。
嬉しそうなパパを見て、この二人は、存在そのものが、パパを幸せにしているんだなあと思った。
はずんでいた団欒にけいこたんが水をさしてしまった。
「ジルは?ご飯大丈夫?」
パパがあわててテーブルに着いたが、パパの夕食は躾の不完全な我が愛犬ジルに少しつままれていた。
あ~ぁ、もう!
最初から、パパも加えて団欒しなかったけいこたんも反省。
パパは・・・だいぶ前のことなので、忘れた。

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2006年11月18日 (土)

寒い朝

最近、寒くなったせいか、じいちゃんが寝床から出たがらない。
今朝も、ばあちゃんだけ台所へやってきて、「じいさんは、また起きらんてたい。」と言って座った。
それから、「昨日来とった嫁さんはもう帰ったかいな?」
「嫁さんって、だれの?」
「じいさんの嫁さんたい。」
ばあちゃんしかいないはずの嫁さんが、夜な夜なじいちゃんを訪問しているという、ばあちゃんの妄想に朝から付き合う暇はない。
寝室に行くとじいちゃんは、布団を頭からかぶって寝ていた。
「おじいちゃん、起きて!おじいちゃんが、起きてご飯を食べないから、おばあちゃんは、心配で心配で、変なことばかり言うよ!」
じいちゃんは、ようやく、布団から顔を出して。
「なぁんて、言っとるね?」
「おじいちゃんに別の嫁さんがいるとかなんとかって・・・」
じいちゃんは、ガバッと起き上がり「あれが、そげなこつ言うとるか?」
しめしめ、じいちゃんを起こしたら、あとはこっちのもんだ。
「おじいちゃん、ちょっときて、おばあちゃんに違うって言ってよ!」
じいちゃんが、ベッドから降りたので、トイレと洗面所を経由して、テーブルに誘導した。
ばあちゃんはチラとじいちゃんを見て、「おや、けいこたんのほうが、上手なあ。」
と言って、また、黙々と食べ続けた。
これから、いよいよ寒さが本格的になると、じいちゃんを朝起こすのは、また一苦労だ。
だが、じいちゃんは、すっかり忘れてるから、同じ手も使えるかもと思うけいこたんである。
だって、今日デイサービスから帰ってきた時も「ここは、どこかい!?いっちょんわからん!」を連発したんだから。

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2006年11月16日 (木)

ゴミ箱

ばあちゃんの朝の仕事は、モップ拭きから始まる。
朝といっても、たいがいは深夜の2~3時頃だ。早いときは、1時頃、「まだ1時しかない。」と言いながら起きてきて、モップ拭きを終えると、再び寝室へ戻って行く。
ばあちゃんは、拭いた後、ジルの毛やらのゴミを紙に集め、それをゴミ箱に捨てる。
以前は、新聞などに、集めてその新聞紙を再び元の位置にきれいに戻していた。
けいこたんが最初にそれを見つけたとき、自称部分的潔癖症のA型けいこたんはこれはなんとかせないかんと思ったのだった。
昨日の新聞はもう読まないし、かまわないのだが、新聞紙が夜のうちに片付けられていると、書類を引っ張り出して、それにゴミを集め、ゴミだけ捨てて書類はきちんと元に戻すのである。
そこで、広告の紙でゴミ箱を折り、ばあちゃんに「ここに、ゴミを入れてそのまま捨てて。」とお願いしてみた。
広告紙のゴミ箱を毎晩寝るときにテーブルの上に広げておくと、朝は紙ごと、ゴミが捨てられている。
けいこたんは、大助かりというわけだ。

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2006年11月14日 (火)

薬の話

介護福祉士の卵さん達に薬の話をする機会を今年も与えられた。
介護を受ける高齢者や身体に障害を持つ人々は、たいていがなんらかの医療行為を受けており、その殆どの人が薬物治療を受けている。つまり、なにがしかの薬を飲んでいるのである。
けいこたんの簡単な薬の話でもなんらかの役にたってくれればいいなと思う。

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2006年11月10日 (金)

求む、先達の知恵

今朝の食事の時、ばあちゃんがお茶碗を持つ手はカタカタと鳴っていた。
ばあちゃんは「わざとしてるみたいになるなあ」と言いながら、お茶碗を持つ手をテーブルにくっつけて、ご飯を食べ始めた。
朝はパーキンソンの薬が切れているのか、振戦(振るえ)が特に激しい。
夕食時、ばあちゃんが、「ワーッツ!この虫はなんだろうか!」と少し小さく叫んだ。
ばあちゃんには、膝の上に大きな虫が這ってでもいるかのように見えたらしかった。
程なく、自分だけにしか見えてないと思ったのか、「見えたけど、どこに行ったかねえ?」と言った。
だが、ソファーに座ってからも、自分の服のあちこちを調べていて、「おや、どこに行ったか?」
けいこたんも一緒になって、探してあげたが、勿論、虫なんていなかった。
明日から、お泊りの予定だが、ばあちゃんは、「向こうに行くといっぱい来てるけん行きたくなか」と前回のショートステイの後、話していた。
スタッフさんも利用者さんも、みんな変なものに見えたらしい。
それを聞いてパパが「気のせいだから。」と佐賀のがばいばあちゃんよろしく言っていたが、ばあちゃんは納得したであろうか。
振戦と幻覚の両方がこれから少しずつひどくなるのか、なす術がクエスチョンマークだ。
先達の知恵を拝借できないものか。

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2006年11月 8日 (水)

やっぱり夫婦

今日はデイケアの日
朝からばあちゃんは、準備に余念がない。
そろそろお迎えの来る時間だというので、ばあちゃんが先にトイレを済ませ、じいちゃんもそれに続いた。
ふと見ると、じいちゃんは、ズボンを後ろ前にはいていた。
おやおや、出勤前だしもう着替えさせる時間はないなあと思っていたら、ばあちゃんが、目ざとく見つけた。
「あら、ズボンが反対じゃないね!こっちに来なっせ。」
ばあちゃんがじいちゃんのズボンを脱がせ、正しい向きに着せようとしている声が、出勤の仕度をしていたけいこたんの耳にも聞こえた。
じいちゃんは、どっちの足を上げるのか、迷っていて「ああ、ズボンもちゃんとはかせられんとか!」と怒鳴っていたが、最近また補聴器の調子がよくないばあちゃんはそ知らぬ顔で、「私が反対向きにはかせたんだった。ごめんごめん。」
昨夜は、「また、来てる。ほならごゆっくり。」とじいちゃんを見てニタリとしたばあちゃんだったが、甲斐甲斐しい姿はやっぱり夫婦だなあ。

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2006年11月 6日 (月)

藤山寛美

けいこたんが、韓国語教室に行っている間、じいちゃんとばあちゃんは藤山寛美のDVDを見ていた。
ばあちゃんは、テレビの前で、すぐに眠くなるので、程なくその場を離れて、寝室のほうへ行ってしまったようだが、じいちゃんは、テレビにじっと見入っていた。
けいこたんが韓国語教室から帰って遅い食事を済ませている間も、ときどき、じいちゃんの笑い声が聞こえた。
そういえば、先週もパパが「じいさんは、藤山寛美のDVDを見て、笑っていたよ」って言ってたっけ。
白内障で、目が見えにくい筈だが、藤山寛美の、セリフがなくて顔の表情だけでの表現の面白い場面でも、じいちゃんは、声をあげて笑っていた。
パパがお風呂から出てきた頃、ちょうど終わりに近づいており、「そろそろ寝らんね。」と言われたじいちゃんは、「そんなら、遅くならんうちに、家まで送って行ってくれ。」と言いながら、リビングを出て行った。
ばあちゃんは、テレビの「渡る世間・・・」が好きだが、じいちゃんにも好きなテレビが出来てよかった。
ちなみにこのDVDは、ずいぶん以前に、でこたんから贈られたものだ。

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2006年11月 3日 (金)

面白い発見

朝食の時、じいちゃんが、鼻にやたら手をやるので、見ると、白髪がくっついていた。
「おじいちゃん、ちょっとじっとしてて。」と言って、振り払ってやろうとして驚いた。
引っ張ったら、じいちゃんが、「うむっ!」と痛そうに顔を少し歪めたのだ。
けいこたんは、かつてこんなに長く伸びた人の鼻毛を見たことがなかった。
切ってやると、ゆうに3cmはあった。
パパが、「さっき切ってやったばっかりだったのに、気づかんかった。」と言った。
今まで、気づかなかったのは、奥へ奥へと伸びていたからに違いない。
しかも切った感触は、剛毛だった。
ちょっと面白い発見だった。

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2006年11月 1日 (水)

歳を重ねて

今朝のことだ。
けいこたんは、「行ってきま~す!」とばあちゃんに聞こえるかわからないが、とにかくいつものように出かけようとした。
ばあちゃんが、急いでやってきた。
けいこたんは、てっきり「行ってらしゃい」と珍しく言ってくれるものと期待した。
「便所の人たちはまだ出なはらんな?いつまでも、便所に行けん」
「???だれが入ってるって?」
するとばあちゃんは、「昨日から、便所で話し合いがあってるけど、まだ終わらない。」と困っている様子。
出勤前の貴重な時間に説明しているヒマはないけいこたん。
「もう、話し合いは終わったみたいだよ」
ばあちゃんは「(それ)なら、行けるね。」とトイレに急いだ。
夜、パソコンのデータがとんで、遅く帰ったパパに話すと、昨夜から、ばあちゃんは「便所にみんな集まって寄り合いがあってる」とトイレをがまんしていたそうなのだ。
パパが付いて行ったらしいが、じいちゃんも「はよ行かんと、もれるぞ!」と言ってたらしい。

そしてじいちゃんはというと、昨夜「とうちゃんはどこか?」と聞いてきた。
「だれの?」
じいちゃんは、自分の父親の名をあげた。
けいこたんが「じいちゃんが、88才だもの。おとうさんは、とっくに天国だよ!」
するとじいちゃん、どう聞こえたのか「おれは、あと20年いや30年は大丈夫!」
けいこたんは「はいはい、20年でも30年でも元気で長生きして。それには、きちんと眠らんといかんね」
じいちゃんはようやく、自分のお布団に戻ったのだった。
少しずつ歳を重ねているふたるである。

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