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2007年1月25日 (木)

おにぎり

仕事から帰ってみると、テーブルの上のお皿におにぎりがふたつのっていた。
こどものグーくらいの大きさの丸くにぎられたおにぎり。
今日はヘルパー氏来訪の日だが、二人ともお昼ごはんは完食、おやつも完食と記録されていた。
パパと「わけわからんから、食べないほうがいいね」と話し合っていたところへ、ばあちゃんがやってきた。
「誰かがおにぎりば食べるて言うけん作ったばってん、だれが言うたかわからんけん、私が夕飯に食べるよ」
ばあちゃんが作ったのかぁ。???
お皿にのせたおにぎりにはとろろ昆布がまぶしてありラップがかけてあった。
食べ物がテーブルにあると決まって口をつける我が愛犬ジルのお腹にも入らず、ちゃんと残っていたのが不思議な気がした。
数年前まで、主婦やっていたばあちゃんだし、なんてことはないんだろうが、ラップは棚の高いところに置いてあって、背中のグンと曲がったばあちゃん、こんなときはグンと伸びるのかこれまた不思議だ。
夕飯時、ばあちゃんは、おにぎりもひとつ食べて、「明日の朝、これは食べるけん、残しておいてな。」と言って、今夜のお楽しみ『渡る世間・・・』を見に和室へ行った。
本日のヘルパー日誌には、「2日間、眠れてないので、眠い眠いと言っておられます」とあった。
『渡る世間・・・』がまだ終わってないのに、ばあちゃんが、リビングへやって来た。
「どうも、昼間っから、タンスばこわしてるけん、こんなことなら、警察ば呼ばんといかんばい」
みんなは、「シーン・・」
じいちゃんが「だぁれが、こわしよるとか?」
ばあちゃんの訴えは数分続いたが、パパが和室へ一緒に見に行って、一件落着。
ばあちゃんは、「渡る世間・・・」の続きを見た後、鎮痛剤の坐薬を使って、休んだ。
腰を伸ばして、痛くなったらしいが、ばあちゃんの台所進出を少しずつ感じるけいこたんであった。

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2007年1月18日 (木)

しんぶんし

なにやらクシャクシャと音がした。
じいちゃんが、新聞を広げていた。
上に向けたり下に向けたり。
読むつもりかな?
きちんと上向きになった時点で、けいこたんは台所に戻った。
読んでるつもりかなあ。
ソファーに座ったじいちゃんんの前で、ホットカーペットに座ったばあちゃんは、ジルを撫で回していた。
そしてジルはいつものようにお腹を上向きにして喜んでいた。
しばらくするとじいちゃんがプ~ンと鼻をかむ音がした。
見ると、じいちゃんは、新聞紙をクシャクシャJにしたあと、4分の1くらいに切ったものを鼻紙として使っていた。
硬い新聞紙もクシャクシャにすると軟らかくなって、鼻をかめるようになるものらしい。
昔の人がよくやったことだ。
「あ~!おじいちゃん、ティッシュがあるのにぃ!」
じいちゃんは、鼻をかみながら、「なんのぉ、これでよかぁ。」
「あ~!おじいちゃん、それって今日の新聞だからぁ。」
じいちゃんは、ようやく、ティッシュを受け取った。

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2007年1月17日 (水)

昨日のことだ。
そろそろ夜も更けようとする頃、じいちゃんがリビングにやって来た。
「おじいちゃん、おしっこ?」と声をかけると、じいちゃんは「靴はどこにあんな?」と聞いた。
「おじいちゃん、靴はこっちじゃないよ。なんで?」
じいちゃんは「高木さんが、兵隊に行くけん、見送りに行かなん!」
けいこたんは「おじいちゃん、今は平成だよぅ。夢見たんだよ。ユメユメ。」と言って、じいちゃんを無理やり寝かそうとした。
じいちゃんは、腑に落ちない様子だったが、「そんなら、俺はどこに行くとよかっか?#$%&#$%○△□・・」と寝室に戻って行った。
今日の夕食時、そのことを話してみた。
「おじいちゃんたら、昨日、兵隊に行くお友達を見送りに行くって言ってたよ。夢見たみたいだね」
するとじいちゃんは、「うん~、なんかそげな夢ば見たごたる(見た気がする)新品の靴ば履いて行っとった!」と言った。
ばあちゃんが「けいこたんがなんかクイズば出しよるごたるな。」と言いながらテーブルに着いた。
「違うよ、おじいちゃんの夢の話だよ。」
先に席に着いて、いただきます前の糖尿病の薬を飲んでいたじいちゃんが、この会話がおかしかったのか、お茶をプ~っと噴出してしまった。
「ワー~ッ&#$%#$%○△□・・」
だって、テーブルには、夕食がすでにセッティングしてあったんだもん#$%&#$%○△□・・

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2007年1月13日 (土)

心配の種

昨日、けいこたんが夕食の仕度をしていると、ばあちゃんが、台所にやってきた。
流し台の下をあけて、何か物をつっ込んだ。
「おばあちゃん、何してるの?」
ばあちゃんは「ここに入れとくと!」と言って、出して見せてくれたのは、ビニール袋に入れたお札だった。
それも福沢先生は入っておらず、樋口一葉が1枚と野口英世が数枚だけ。
「あっちの部屋は、タンスばあけたり、引き出しあさったりで、危なかけん、ここに入れておくと!」とばあちゃん。
一体だれがと思うが、またいつものことなので、そのままにしておいた。
お茶を飲んだばあちゃんは、テーブルの自分の席に着いた。
「おばあちゃん、おjじいちゃんも呼んで来てよ。」
ばあちゃんは「いや!呼びに行きたくなか!」と首を横に振った。
そして、台所に続くリビングの隅を見上げて、「あそこに、パパのカバンがあるばってん、あけようてするもん。
(だれがあ?)仕事のカバンだけん開けたらいかんって、おごったよ(叱った)。」
それなら、けいこたんが呼びに行こうとしたその時、ばあちゃんは「仕方なかね。」と言って席を立った。
ばあちゃんは、デイケアに行く時、台所に隠したお金」をポケットに入れようとした。

台所の流しの下に隠したままのお金を、ばあちゃんは、今朝デイサービスに行くとき、持って行こうとしたので、「お金は持って行かんほうがいいよ。なくなるとみんなに迷惑がかかるよ。」と言って止めた。
でもばあちゃんは、「寝室には置いておけん。いつもあさってるけん、危なか。」ときかないので、書棚の引き出しをばあちゃん専用にしていいよと言ってあげた。
ばあちゃんは、引き出しの下のほうに隠した。

デイサービスから帰ってきたばあちゃんは、今度はじいちゃんに女の利用者さんが着いて回ると心配の種は尽きない。

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2007年1月10日 (水)

みかんの皮

夕食後、じいちゃんより一足先にみかんを食べ終わったばあちゃんが、みかんの皮を少しずつじいちゃんのほうへおしやり始めた。なにをするのかとあわてて「おばあちゃん、皮はゴミ箱に捨ててよ。」というけいこたんの言葉を尻目に、ばあちゃんは、じいちゃんの目の前に全部皮を集めてしまった。
まだみかんを食べ続けていたじいちゃんは顔を上げ、「ふうん?」とわけがわからない様子。
「おばあちゃん、皮はゴミ箱に入れるんだよぅ。」
ばあちゃんはばあちゃんで、じいちゃんに向かって「みかんの皮、捨てんね!」
それからさらに「なあんもせんけん、みかんの皮くらい捨てさせようかと思った。」とさ。
そしてばあちゃんは、ようやく食べ終わったじいちゃんの皮も一緒に、自分でゴミ箱へ捨てた。
じいちゃんは、結局最後まで蚊帳の外状態だった。
それにしてもばあちゃん急にどうしたの?

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2007年1月 9日 (火)

出し昆布

台所の下のほうの棚に出し昆布の袋をけいこたんは無造作に置いていた。
立派なものではなく、お徳用なので、大きさもさほど大きいものではなくて使いやすかったし安価なものだった。
たまにしか使わないので、棚のかごの中に入れたまま、普段はすっかり忘れていた。
ばあちゃんが、おおやつを買いに連れて行ってもらって帰ってきて、「出し昆布ば返しとくよ。」と買ってきただし昆布と書いた袋をくれた。
「出し昆布がお茶うけにほんに美味しかったけん、ほとんど食べたよ。」
パパが言うには、買い物に行っておやつをたくさん買ったらしいが、最後に「出し昆布を買って弁償せんといかんけん、これだけは忘れんだった。」とばあちゃんが言ったそうだ。
今、台所の下のほうの棚には、ばあちゃんが返してくれた出し昆布の袋とともに、おやつ昆布の袋も無造作に置いておいた。おっと、袋の口を破いておかないと、ばあちゃんが開けるのにまた一苦労かな。

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2007年1月 5日 (金)

平和な幕開け

今夜の夕食時、先ほどトイレに起きてきたばかりのじいちゃん、再びベッドにもぐり込んでしまっていた。
まだ冬休みのさっくんが「ご飯ですよ~」と呼びに行ったが、ばあちゃんだけやって来て、「じいさんは食べんて」と言いながら、席に着いた。
今日、二泊三日のお泊りから帰ってきた二人だが、あちらでもスタッフさん達が、何度も何度も食事に起こして、ようやく食べたらしかった。
けいこたんもじいちゃんに「ほたての貝柱のお刺身とかあるよ~。ご飯がいやならお餅もあるよ~」とか言ってみたが、じいちゃんは「明日の朝まであるな~?」ときた。
しょうがないから、「うん明日まで、とっとくね。」そして、「明日はおいしいパンもあるよ~」と付け加えた。
ばあちゃんは、食欲旺盛で、いくつかのお皿をすべて片付けた。
一皿空にする度に、その皿を向かい側に座っているさっくんの方へ押しやった。
食後の薬も飲み終わり、ソファーにすわったばあちゃんと入れ替わりに、「パンなら食べようか」と言いながらじいちゃんがやって来た。
パンは明日の朝ごはんなんだがなあ、じいちゃん。
まずはお刺身を出して、「お屠蘇飲むね?」とパパが勧めた。
じいちゃんは、にこりとして、杯を受け取り、飲んだ。
「うまかろう?」とパパが聞くと、「うんうん」と頷いた。
そのまま、じいちゃんは、食事をした。
ふと隣を見たじいちゃんが「あれは(ばあちゃんのこと)向こうで食べよるとだろ?」と聞いた。
「もうとっくに食べ終わったよ。」
「ふ~ん、よっぽどひだりかった(ひもじかった)んだろ」
パパに「じいさん、あたが、遅いご飯で、ばあさんは、もう食事が済んだとよ。」と言われたじいちゃんは「ふんふん、よっぽどひだりかったっだろ」と笑った。
お屠蘇を飲んでいるじいちゃんに「おじいちゃん、お正月がきて、数え年の90になったよ」と言うと、じいちゃんは、顔を上げて「ほう、そげんなった?」
「あと10年で100だよ。」とのけいこたんの言葉に、またまたじいちゃんが「100まで?うん、100まで、いくばい」
「そんなら、ご飯もちゃんと食べて、体力つけとかんといかんね」と言うとじいちゃんは、首を縦に降りながらうんうんわかったという顔をした。
今年も我が家は平和に幕をあけた。

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2007年1月 1日 (月)

年賀状

今年の年賀状は、出すのがずいぶん遅れてしまった。
仕事が忙しくて、疲れてて、なかなか手が出せなかったせいもあるし、毎年のように写真を載せるんだが、けいこたんが太って写ってしまった(実際に太ってしまったいう説もあるが。)写真しかなくて、どうしても出せないでいたりして・・・
パパは自分の関係の分だけ、それでとっくに出してしまっていた。
けいこたん関係の分は、ようやく大晦日の除夜の鐘を聞きながら、郵便局のポストへ投函できた。
じいちゃんとばあちゃん関係の年賀状はもちろん、とっくにパパがふたりの写真つきで、出しているので、元旦の朝には、先方様へ届いているはず。
そして今朝、我が家にも、ちゃんと早めに出していた方達からの年賀状が届いた。
じいちゃんとばあちゃん宛の賀状も数枚あり、ばあちゃんは、「いつも行くばってん、名前は全然覚えてなかけんわからんだった。」などと言いながら、通所サービスの方や、ショートステイの方からの年賀状を嬉しそうに眺めていた。
故郷からの便りも数枚あり、じいちゃんとばあちゃんにそれが手渡されると、じいちゃんは、「これは、だれか?」と隣に座っているばあちゃんに尋ねる。
パパが横から「それは○○さんから。」と答える。
だって、ばあちゃんは、年賀状に見入っていて、じいちゃんの質問が時々耳に入らないもんだから。
それからしばらくの間じいちゃんは何回も何回も、自分達宛ての年賀状の束を1枚1枚眺めていた。

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