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2007年10月26日 (金)

ほんなこつか?

昨日じいちゃんは介護認定調査の後から、すっかり昔に戻ってしまった。
家に戻ると言いだして、玄関に行こうとするので、玄関の鍵をかけて出かけた。
夕食時、自分は不幸だと言う。
理由を聞くと「お父さんもお母さんも死んでしまって、自分ひとりになった」と嘆いた。
じいちゃんは、89歳で、故郷の人々で、じいちゃんより年上の人はもういないことを話した。
人はみな順送りだから、今を大切になんて話してもじいちゃんは自分の世界で暴走していた。
というのも、自分はまだ嫁をもらっていないと言い出したのだ。
けいこたんが隣に座っているばあちゃんがじいちゃんの嫁さんだと話してあげた。
じいちゃんは驚いたような顔をして、それは本当か?と聞いた。
自分で聞いてごらんというわけで、じいちゃんが隣に座っているばあちゃんに「ほんなこつか?」
一方、ばあちゃんはなにやら怒った顔。
「だいたい、この人に殺されるとこだった。」
「一体、どうしたの?」
「家に戻るて言うけん、ここが家たい!て言うたら、首ば絞めた」
その時だった、じいちゃんの「それはほんなこつか?」
ばあちゃんもタイミングよく「ほんなこつたい!」

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2007年10月25日 (木)

介護認定調査の日

今日は介護認定調査の日だった。
朝から、調査があるよと知らされていたふたり。
ばあちゃんはその後、歯科受診もあるし、準備に忙しそうだった。
じいちゃんは「だれが来るのか?」とか、「なにを聞かれるのか?」と聞いたり、なんだか落ち着かない様子。
歯科受診を控えているばあちゃんのほうを先に調査してもらうことにしたが、待たされているじいちゃんは、部屋の外から様子を伺っていた。
パパがばあちゃんに付き添っていたので、けいこたんは、じいちゃんに付き添っていた。
じいちゃんの番になり、じいちゃんはソファーの上にゆっくりと腰を下ろした。
「生年月日は?」
「さあ、大正でしたもんなあ」
「何月ですか?」
「夏でしたなあ。・・・8月でした」
「何日ですか?」
「25日ばっかりでもしときましょうか。」
いやあ、見事に正解!
パパとけいこたんはうなった。
「今の季節はなんですか?」
「今は春です。」
確かに、秋なのに、春みたいにポカポカ陽気だ。
調査は続く。
パパを指して、「どなたですか?」と聞かれ、じいちゃんは「弟です。」
けいこたんを指して「こちらは?」
「う~ん、いもうと・・・・みたいなもんです。弟の嫁ですから」
「ここの住所は?」
じいちゃんは、今はただ遊びに来ているだけだからわからないらしかった。
調査が済んで、じいちゃんが「俺は何を聞かれたのだろうか?」と聞くので、「私のことを妹だって言ってたよ」
するとじいちゃんは「なんてね、妹て言うたな。弟の嫁たいね」
調査の結果は1ヵ月後だ。

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2007年10月22日 (月)

ねぎらい

最近パパのお泊り出張が立て続けにある。
勿論、一泊だけだが、翌朝のことを考えると、けいこたんも少々不安。
だが、じいちゃんもばあちゃんもパパがいなくてもなんにも聞いてこない。
夕食時、じいちゃんに「今夜はパパは出張で帰って来ないんだよ」と話してみた。
じいちゃんは顔をあげてけいこたんのほうを見て、「そうな、大事なあ(おおごと)」と答えた。
「えっ?誰が?」
じいちゃんは「あたが、おおごとたい」
パパのお泊りの時、ばあちゃんはいつもパパのことを案じているので、じいちゃんの思いがけない言葉にけいこたんはとまどってしまった。
「じいちゃんは優しいねえ。その言葉でねぎらってもらったぁ!」
じいちゃんは「人には優しくせんとなあ」
しみじみ出たじいちゃんの言葉は本当にねぎらいになった。

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2007年10月18日 (木)

忙しい休日

ばあちゃんの歯が欠けた。
義歯が欠けたのなら、すぐくっつけてもらえるからとたかをくっていたけいこたんだったが・・・
ばあちゃんの歯は根っこを残して、ポッキリ折れていた。
今後の治療は、まず残った根っこに差し歯を植え込み、それから老朽化した義歯を作り変えるということだった。
えっ?毎週、休みの度に通院するの?
先生は「できるだけ、早くやりますから」と言ってくれた。
先週の休みは、毎月のケアマネ氏の訪問、来週の休みは、介護度の認定調査、さらに、来月は担当者会議に出るようにと言われている。

歯科から連れて帰ったばあちゃんをヘルパー氏に任せて、けいこたんは外出。
夕方帰宅したら、ばあちゃんが、寝室から顔を出した。
「ただいま。」
「ああ、あただったな。」

さらに、パパも出張先から直帰したらしく、いつもより早かった。
ばあちゃんがブツブツ言った。
「けいこたんも、出たり入ったりしとるし、パパも早く帰ってきた、なんがあるとね?話し合いばせなん。なんもわからん。」
けいこたん、どっと疲れが出たよ。

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2007年10月13日 (土)

行ってらっしゃい

今朝は、出勤時間が早かったパパだけ先に朝食を済ませた。
パパがいざ出かけんとするとき、じいちゃんとばあちゃんが食卓へやって来た。
パパの見送りの前に、自分の席がわからないじいちゃんを誘導するのが先だった。
ようやく、じいちゃんが席に着いた時、ばあちゃんがやってきて、「待ってるよ!」と言った。
「はいはい。」
けいこたんは、玄関で出かけようとしているパパに行ってらしゃいをして、見送った。
心の中でいつものように「神様今日も共にいて下さい」と祈りながら。
昨日ばあちゃんが心配したパパは今日も元気だ。
感謝感謝!

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2007年10月12日 (金)

せめてパパだけは

仕事から帰ると、家の中がほの暗い。
玄関の電気はいつもけいこたんが帰るまでついてないが、リビングも暗いし、雨戸も締め切ってある。
「ただいま!」と中に入ると、奥のダイニングの電気だけつけられていて、テーブルにはすでにじいちゃんとばあちゃんが座っていた。
「遅くなりましたぁ。すぐご飯にしますねぇ。」
なにやらばあちゃんの気配が違う。
泣いてる!
(またかあ、今夜は何があったんだぁ?)
けいこたんの顔を見たばあちゃんは、涙まじりに、「パパが殺された!」

最近、毎日毎日、被害に遭っているのはパパだ。
「パパがいない。探してください」と110番したかと思えば、東京に出張に行ってるパパのことを、突然「旅行に行っとるて言うばってん、遊びに行っとるとだろ?」
そうかと思えば「帰って来るまで、心配で心配で」と涙声で訴える。

「あ~あ、おばあちゃん、とうとうパパを頭の中で殺してしまったね。」
ばあちゃんは、悲しくて恐ろしくて、雨戸も全部閉めてしまったというのだ。
(おいおいばあちゃん、それはないだろ!)

じいちゃんは隣に座らされて、「???」
けいこたんがじいちゃんに説明した。
「おじいちゃん、これっておばあちゃんの妄想だからね。」
じいちゃんは「そうだもんなあ、次第次第とひどくなっていくとだろうなぁ。困ったもんなあ。」
ばあちゃんは、けいこたんからパパが無事だと聞かされても納得いかない風。
「目の前で見た」の一点張り。
そして「じいさんに話しても、俺は見とらんぞってなんもわからっさん(理解できない)。便所はどこか?って場所もわからっさん!」
じいちゃんにも飛び火した。
ふたりの視線を背中に感じながら、急いで食事の支度を済ませ、「いただきます!」
でも、けいこたんとじいちゃんが乾杯する前にばあちゃんはさっさと「いただきます」をしていた。
悲しんでるはずのばあちゃんが食欲だけは変わりないのはなんとも解せない。
食事が済んだ頃、パパが帰ってきた。
「パパが元気に帰って来たよ、おばあちゃん!」
ばあちゃんは無反応。
けいこたんは、せめて「ああよかった」とかの言葉を期待したが。
まあ、これも病気と流していくしかないが、せめてパパだけは殺さなんといて、ばあちゃん!
ばあちゃんは「今夜はもう寝ろ。」
さっさと寝室に引き上げて行った。

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2007年10月 4日 (木)

早い朝食

今日はパパがゴルフのため、朝早くにお出かけ。
みんなより一足先に朝食を摂らせることにし、その準備をしていた。
みんなの分を同時にするとよかったのだが、急いでいた。
パパが食卓に着くとばあちゃんもやって来て、食卓に着いた。
じいちゃんは、まだ寝室だ。
ひとり、ご飯を食べているパパをばあちゃんは見ていた。
パパが「今日は早く出かけるから、お先にご飯食べてます。」
ばあちゃんは首を縦にふった。
だが、けいこたんは大慌て。
大至急でばあちゃんの食事を並べ、すでに食べ終わったパパはじいちゃんを呼びに行った。
今朝は全員いつもより早い朝食だった。

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2007年10月 3日 (水)

ばあちゃんの混乱

今日は休日。
二泊三日の出張で、帰ってきている娘が夕方は少し時間が取れるというので、夕食の支度を済ませ、電車に乗った。
じいちゃんとばあちゃんは、まだデイケアから帰ってこない。
う~ん、久しぶりの街だ~。
仕事用の重たい荷物を持ったままの娘とウインドウショッピングをして、お茶をした。
デパ地下で少しお惣菜も買って、再び電車に乗って帰った。
すでにデイケアから帰宅していたじいちゃんに「ただいま」
おや?ばあちゃんは?
ばあちゃんがリビングから顔を出した。
「◎△◇×*$#%&」
「はあ????」
パパから携帯に電話が入った。
「今、どこ?」
「今、家だよ。帰ったばっかり」
「ばあさんから、電話があった!警察に電話したって!」
ばあちゃんの言ってることがようやく理解できた。
ばあちゃんが言うには、自分の長女、つまりはパパの姉だが、子供達をいっぱい連れて来て、じいちゃんのベッドの周りに置いて行った・・・。
さらにパパが帰って来ないので、警察に探してくれるよう110番した・・・
家の外も探したけど、いない!!と言うのだ。
最近、パパが帰ってくるまで、心配でと涙を流すこともあったが、会社で元気に働いていると説明しても、ちっとも信じてくれないばあちゃん。
それなのに、パパが帰ってきて、「ただいま。」と言っても、「はあ」
パパに電話した際、「転んで頭を打った」と言ったらしいが、「転んで、膝を打った、ヒビが入っているかもしれない」など、最近は打撲訴えも多い。
痛み止めの坐薬をあげると、翌日「おかげで、通じがあった」
便秘の坐薬と混同していたりする。
相変わらず、なんともお騒がせなばあちゃんだが、デイケアやデイサービスなどお出かけの準備は一応きちんとできているからまあ大丈夫だろう。

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