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2008年8月29日 (金)

夜明け前

昨日の夕食時、ばあちゃんが席に着くなり、「おもさん、食うとよかたい。」とじいちゃんに言い放った。
たくさん食べたらいいとはどういうことかと首を傾げるけいこたんに向かって、ばあちゃんが「ここは、飯も出んとかって、私の腕ば折れるほどつかんだ!」というわけらしい。
さらに「飯たい!って起こしても、起きんって言うくせに!」とばあちゃんは捲し立てた。
じっと聞いていたじいちゃんは、静かにけいこたんのほうに顔を向けて「食べてよかとな?」
「いいよ。」
隣で、とっくにご飯をパクついているばあちゃんに遅れること1分足らず。
じいちゃんも食べ始めた。
それにしても、最近じいちゃんのお通じがどうなっているのか、少々気になるところだった。

だが、夜明け前、解決した。
じいちゃんが、パパの名を呼ぶ声で、階下に下りていった私達は、そのかぐわしさで、じいちゃんの便秘解消を悟った。
リビングのドアを開けたままにしたじいちゃんに向かって、ばあちゃんが「ドアを閉めないとジルが出て行く!」とベッドの中から叱ったので、じいちゃん、どうしていいかわからず、パパに助けを求めたらしい。
少しシーツにもはみ出していたが、ばあちゃんがじいちゃんを叱らなかったら、そのまま、さらに大変な状態になっていたかもしれないと思うと、ありがとね、ばあちゃん。
パパがじいちゃんの服を着替えさせている間、けいこたんはシーツを取替え、勿論シーツの下には、新しいジルのトイレシートを敷いた。
じいちゃんの下の服を替えて、上の服も脱がすとき、パパが「もう少し、後ろに行って」と言うのに、じいちゃんは前に行こうとしていた。
「後ろたい!」
なんせ、夜明け前だ、パパもきつそう。
「おじいちゃんは後ろがわからんとよ。」とけいこたんは声掛けだけの手伝いだった。
パパは優しく、手を引いて、椅子に座らせ、ようやく、じいちゃんもさっぱりとなった。
今日は雨が降らなかったので、洗濯物が乾いてよかった。

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2008年8月24日 (日)

退院証明書

ケアマネ氏から来月のケアプランと共に、じいちゃんの退院証明書が渡された。
退院証明書をどう扱えばいいのか(つまり、なにかに必要なのかな?)わからないので、取りあえず記録に残しておこうと思う。
じいちゃんの入院に係る疾患名は①糖尿病②高血圧症③認知症④廃用症候群⑤多発性脳梗塞⑥肺炎とのことだった。
健康な人でも、一週間も寝込んだりしたら、足元がふらついてしまうことがある。人は使わない筋肉や関節があると、それが動かなくなってしまう。これが廃用症候群だ。
じいちゃんはリハビリにより、実に見事に回復した。
だいたい、入院前とほとんど変わらない状態は、見事でしょう。
肺炎も軽度だったので、熱もほどなく下がったし、糖尿病に関しては、薬が減ってしまった。
じいちゃんの基礎体力の底力でもあるが、入院した病院にも感謝。
療養型介護療養施設だったので、看護師さんだけでなく、介護のスタッフもよかった。
それになにより、担当のDrが信頼できる方だった。
転帰欄に治癒に近い状態と記してあった。
かくして、じいちゃんは明日めでたく満90歳となる。

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2008年8月21日 (木)

混乱

パパが起床時の血圧を測定していた時、そして、けいこたんがパパのワイシャツにアイロンをかけていた時、ばあちゃんが現れた。
「一体、どがんなっとっとな?」これは、肥後弁で「一体、どうなっているのか?」の意味だが、早朝から一体なんだって?
「あの娘はどがんしとっとな?」
ふ~む、朝早いからばあちゃんの頭はまだ夢の中から起きだしていないんだな。
パパが「そりゃ、夢見たんだろ。」
けいこたんも気分をかえようと「おばあちゃん、お茶でも飲みますか?」
ばあちゃんはまだ納得はしていないようだったが、「あたは忙しかごたるけん、お茶はいらん。もういっとき寝てこ」と言って、再び、寝室に消えた。
朝目覚めたときは勿論のこと、昼寝から覚めたときや夕方一眠りした後なども、ばあちゃんは夢の中からしばらく出てこれないでいるようだ。
その後、30分ほど経って、ばあちゃんは朝ご飯に再び起きてくるところとなったわけさ。
そういえば、昨夜は、「明日は仕事(デイサービス)に行かなんけど、タオルがなか」と、じいちゃんのベッドを斜めに動かして、探し回っていたなあ。
昨日がデイサービスの日で、タオルは洗濯機の中でグルグル回っていた。
ばあちゃんの頭の中の曜日は、少しずつ混乱してきているが、今夜の「渡る世間・・・」がわかっていたから、まだまだ大丈夫だよね。

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2008年8月17日 (日)

お帰り

じいちゃんとばあちゃんが3泊4日のお泊りから帰ってきた。
ジルの吠える声で、二人が送られてきたことを察し、玄関を開けて待っていると、じいちゃんの怒った声が近づいてきた。
「だいたい、いつも、違うところに連れて来て!!」
「いっつも、違う所に連れて行ってから!!」
ショートステイのスタッフ氏は、それでも、平然と荷物を運び、じいちゃんの手を引いてくれていた。
「おかえり!」けいこたんの声にも、じいちゃんの返事はない。
「お帰りなさい!!」
じいちゃんは黙って靴を脱がせてもらい、玄関を上がってきた。
「おじいちゃん、おしっこするでしょう?」
プンプン顔のじいちゃんは黙って、手を引かれてトイレまで着いてきた。
「おじいちゃん、おしっこがこぼれないように、気をつけてね。」
じいちゃんたら、「そがんこと、わからん!」
トイレが済み、洗面所で手を洗い、「うがいもして。」への返事も、「そがんこと、わからん!!」と言いながら、うがいを済ませた。
和室でようやく椅子に座ると、冷たいお茶とお菓子をもらったじいちゃん「食べてよかとな?!」
ああ、まだ気持ちが静まらないらしかった。
「食べていいよ。」ようやく落ち着いた。
「おじいちゃん、家に帰ってきたんだよ。ここがおじいちゃんのうちでしょ。」
毎日の事柄が繋がらないじいちゃんには、いつも、情報が新鮮みたいだ。
一方、ばあちゃんからは「じいさんが、誘拐されそうだった。」と報告。
いつも冷静なパパは「そりゃ、夢たい」と一言。
けいこたんも、気持ちを抑えるのに今日は必死だったよ。

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2008年8月14日 (木)

外食

じいちゃんとばあちゃんがお泊りに行っているので久しぶりに外食をした。
外食といえば、じいちゃんとばあちゃんが家に同居するようになって、一度だけ、一緒に外食したことがある。
くるくる寿司はじいちゃんもばあちゃんも初めての経験だった。
じいちゃんの手を引いて、「1・2・1・2・・」と掛け声よろしく、案内された席まで歩いて行った。
ばあちゃんは、「(手を引かないでも)よか!」と言い、さっさと歩いて席に着いた。
といっても、腰がかなり曲がった状態のばあちゃんは、下ばっかり向いて歩いていたかのようだった。
そして席に着くなり「わたしゃ、馬刺しは要らん!」と吐き捨てるかのように一言。
「お寿司屋さんだよ。馬刺しなんてないよ。」とけいこたんが言うと、再び「馬刺しは要らん。」
その時、パパが「馬刺しがあるよ。」
よくよく見ると、グルグル回るお寿司の中に馬刺しのネタがあったのだ。
下ばっかり向いて歩いていたと思ったので、ばあちゃんの早業に驚いた。
じいちゃんは馬刺しが大好き、ばあちゃんは馬刺しが嫌いだと、その時知った。
そして、その後も、ばあちゃんの好き嫌いはすこしずつ判明した。

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2008年8月13日 (水)

夏休み

久しぶりに日記を書く。
じいちゃんの入院中は、ほぼ毎日病院に通っていたけいこたんだったが、退院後ふと我に返ると、パパも毎週の出張や遅い帰宅と忙しく、けいこたんの職場も新人が入り、その教育に追われる日々。
じいちゃんのお決まりのような朝からの総着替えや、驚くほどの食欲にも、淡々と対応している。
ばあちゃんが、何故か深夜に「ご飯って呼びに来たろう?」と起きてくるが「まあだだよ」と答えると「ほなら、また寝ないかん」と戻って行く。これも相変わらずのパターン。
さて今日から3日間の夏休み。
パパも久しぶりのゴルフに早々と出かけた。
昨日日帰りで東京に出張だったが、ゴルフとなると疲れ知らずらしい。
やはり人間なにか趣味がないといかんなあ。
明日からじいちゃんとばあちゃんはお泊りに行く予定なので、本当の夏休みだ。

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2008年8月 3日 (日)

退院しました

じいちゃんは、昨日約1ヶ月間の入院生活を終えて、無事退院した。
その日、デイサービスに出かけていたばあちゃんだったが、帰ってくるなり、キッチンで西瓜を食べていたじいちゃんの所へとんで来た。
「ああ、じいさん、退院したなぁ」
じいちゃんは「あたも元気だったな。」
「あたが退院して来るまで、どうにかこうにか元気にしとかんといかんて思っとった。」
それから予定があったばあちゃんは、今日の法事のためにさっっさと美容室に出かけて行った。
美容室から戻ってきたばあちゃんは、右手に酔い止めの薬を持ってパパを探していた。
「あたも、飲んどくな?」
パーマをあてたばあちゃん、心はもう法事に向いていた。
パパから「法事は明日」だと知らされたが、すでに酔い止めの薬を飲んでいたらしく、夕食時じいちゃんの退院を祝って乾杯をしたばあちゃんは、食事が済むとさっさと寝てしまった。
今日は日曜日、パパとばあちゃんは熊本に法事でお出かけ、けいこたんとじいちゃんは留守番だった。
1280キロカロリーと定められているじいちゃんの食欲は素晴らしく、規定の140gのご飯も完食。
元気になったじいちゃんと私達の洗濯三昧の平穏な日々が戻ってきた。

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