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2009年2月23日 (月)

長い一日

パパと行ったMRI検査の際、じいちゃんは少し長い時間をじっとしておれなかったので、半分だけ、検査を済ませ、デイサービスを早めに切り上げ、夕方、再度検査に行くことになった。
その日は土曜日で、けいこたんは午後2時半くらいには、仕事から解放されるので、病院に一緒に行くことにした。
検査室に入る時、じいちゃんに「じっとしてると、検査が早く済むから、頑張って!」と耳打ちした。
25分くらい経って、じいちゃんが看護師さんに連れられて検査室から出てきた。
待合室で、先生から検査結果を聞くまでの間、またまた待ち時間が長かった。
じいちゃんはけいこたんとパパの真ん中に座らされて「もう寝てよかな?」と聞いた。
「もうすぐ帰るから、もう少し起きていてね」
だが、じいちゃんはすぐに横になろうとした。
すぐ横に座っているけいこたんとずっと手をつないだまま、何度も「もう寝てよかろお?」と聞いた。
検査結果は、以前調べたときの『多発性脳梗塞』の状態から、これといった変化は見当たらないとのことだった。
視神経の辺りも、特に変化はないとのことで、急に見えなくなった原因は、不明。
ようやく、検査結果を聞いた頃は、もう病院が閉まる時間だった。
じいちゃんにも、パパにも、長い一日となった。

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2009年2月20日 (金)

十字架につけられ給いし

じいちゃんと本を読む第二段。
青野太潮著『十字架につけられ給いしままなるキリスト』
夕食後、「私はクリスチャンなんですよぉ。」
じいちゃんは「そうなぁ?」
「今日は、この本読むね」と、昨日とはまったく趣の異なった本を選んだ。
じいちゃんは、けいこたんが読むのを聞きながら、「ふんふん」とか、「はぁー」とか、言いながら聞いていた。
途中で、「おじいちゃん、どう思う?」
すると、うつむき加減で聞いているのかいないのかわからなかったじいちゃんが「うん。そうなあ。イエスの言うとおりだろな。」と一言。
けいこたんは、うれしくなって、さらに読み進んだ。
こういう時間ばかりだといいなあ。

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2009年2月19日 (木)

誓い

じいちゃんを、眼科に連れて行ったパパは、自身も花粉症で瞼が腫れている。
「人相が悪くなった」と嘆きながら、パパはじいちゃんを連れて行った。
やはり、じいちゃんの目は、緑内障も白内障も、そこまで急に見えなくなるほど進んではいないらしかった。
それで、週末、今度は脳神経外科でMRI検査を受けるよう、紹介状をもらってある。
前回のMRI検査では、多発性脳梗塞と診断されていたが、さてさて、今回の診断はどうなんだろう。
デイサービスでも「幻覚がありましたが、大丈夫ですか?」と夜、電話をかけてもらった。
パパは毎月1回くらいは、そんことがありますからと答えている。
けいこたん達は、じいちゃんの「そろそろおいとまします」や、「私の父さんと母さん」を探すじいちゃんにはファジーな対応ができているほうだと思う。
だが、食事に時間がかかるようになり、けいこたんはパパに、あと30分は早く起きるようにしようと誓ったさ。 

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2009年2月17日 (火)

じいちゃんの異変

昨日、ショートステイに迎えに行ったとき、じいちゃんは車椅子に乗せられていた。
けいこたんとパパの顔を見たじいちゃんは手を合わせて「ああ、よかった、よかった」と言った。
そのまま車まで運び、乗り込ませるのに、一苦労。
じいちゃんは、「左足から乗る」ことが理解できない風だった。
さらに、帰る途中、「ここで降ろしてくれ。拝んで行くけん」などと言いだす始末だった。

今朝のじいちゃんは、自分の手で箸を持って食べることが難しく、口に運んであげて、ようやく食べることができた。
ヘルパー氏からも、デイサービスから帰ったじいちゃんが、落ち着かず、玄関から出たらあぶないので、そのまま置いて帰れないと連絡があった。
玄関に鍵をかけてもらい、けいこたんも、早々に帰宅した。

じいちゃんは、ベッドの向こうにしゃがみこんでおり、自分では、立ち上がれずにいた。
けいこたんの声に「ジワジワ、手ば引いて、起こしてくれ。」と言った。
ジワジワ手を引っぱって、そのまま、食卓まで連れて行った。
夕食の支度をする間、テーブルで待つように話したが、じいちゃんは、立ち上がろうとするので、危なっかしく、じっ座らせておくため、けいこたんは歌を歌うことにした。
台所の手を休めずに空で歌える賛美歌を3曲ばかし歌いながら、食事の支度をした。

準備ができても、じいちゃんは自分で食べることはなかった。
手で掴んで食べれるように、お皿におにぎりと玉子焼きを載せたが、お皿ごと、口元へ持って行き、歯で皿をガチガチ言わせた。
じいちゃんの手に、おにぎりを持たせたり、おかずをけいこたんが箸で食べさせたりで、じいちゃんの夕食は進んだ。
夕食が済んで、しばらく経って、「おじいちゃん、そろそろ寝ましょうか?」と聞くと、じいちゃんは「なんのぉ、まだよかです」と答えた。
「おじいちゃん、それじゃあ、本でも読みましょうか?」
けいこたんは、最近、じいちゃんとのコミュニケーションが上手くいってない気がしていたので、思いつきで目が見えにくくなったじいちゃんに本でも読んで聞かせようかと思っていたのだ。
じいちゃんは「はい」と答えた。
とっさに、本棚から取り出したのは、「本当は恐ろしいグリム童話」だった。
けいこたんは、子どもの頃、〝世界童話集〟や〝少年少女世界文学全集〟が大好きだった。
それで、心に残る〝ラプンツェル〟を取り出して読み始めたのだったが、「本当は・・・」は、子どもの頃読んだ内容とはかけ離れたものだった。
途中まで、読み進んで「おじいちゃん、ちょっと話がエッチだねえ」
じいちゃんは笑い顔で「そう(だ)なあ」と返事。
「まだ読む?」
「うん、どうでんよか」
せっかくだから、途中、声が小さくなりながらも最後まで読んだ。
じいちゃんの目の見えなさは、けいこたんが思うに、頭の中の回路が異変を来しているようだ。
パパが明日、まず、眼科に連れて行くというので、結果は後日書くことにしよう。

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2009年2月11日 (水)

暖かい春間近か

早いもので、2月も中旬に入った。
昔から、「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」という。
あっという間に暖かい春になることだろう。
ということは、じいちゃんとばあちゃんが我が家に来て、そろそろ丸四年になろうとしていることになる。
じいちゃんは、昨年夏、軽い肺炎と低血糖で入院したが、無事に退院し
た。
ばあちゃんも、発熱で2週間ほど入院した時は、まだ退院の希望があった。
だが、今回はばあちゃんをどう励ましていいかわからなかった。
昨日ばあちゃんの洗濯物を届けに行ったとき、ばあちゃんは目をあけて、何か言おうとした。
「おばあちゃん、髪が伸びたね。そろそろパーマかけんといかんですね。」
ばあちゃんは、はっきりと「うん」を頷いた。
「おばあちゃん、ここにパーマ屋さんに来てもらおうか?」
ばあちゃんの返事はない。
「パーマ屋さんに行くね?」
再びばあちゃんは「うん」を頷いた。
少し、気持ちがわかってきたぞ。
ばあちゃんの目には、時々目やにがペットリとついている。
それでなくても、麻痺側の右目は開いてないことが多いので、拭いてやろうとすると、ばあちゃんは、左手ではねのけた。

ばあちゃんが、ゼリーを少しずつ食べる訓練を始めていると、先日介護士さんから聞いたところだった。
「この分だと、昼食くらいは食べることができるようになるかもしれません」と。
鼻チューブを完全に自分で取ってしまうので、「危ないから、食事の度に、とりつけるようにしています」そうで、ばあちゃんは鼻からチューブが挿入されるとき、とても嫌そうな顔をしていた。
普通なら、一週間に一度、取り替えるらしいのだが、毎回、取り付けられ、そして食事が済むと取り外されるのは、側で見るのも痛々しかった。
だから、「ゴックンの練習をすると、口から食べることができるよ」

そして、ついに、口から食べるばあちゃんを、パパは見ることができた。
今日は、祝日。
パパが洗濯物を持って行ったとき、ちょうど昼食時で、ばあちゃんは用意された三つのお皿の中身を完食したところだったそうである。
食べさせてくれていた看護師さんが「はい、おしまいですよ」と言うと、なんと、ばあちゃんは「もうな?」と言ったそうだ。
暖かい春は間近だ。

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