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2009年7月26日 (日)

知らない

一昨日、夜中に介護日記を書いていたところ、突然、停電になってしまった。(と同時に、落雷が)
ここ数日の大雨で様々な災害が報道されているが、これ以上被害が拡大されないようにと祈るばかりだ。
さて、停電で消えてしまった日記を思い出しながら書こう。
何しろ、2~3日前の日記を書くことは、頭の体操になるらしいから。

7/24(金)
 病院の夕食時間に間に合ったけいこたんは、ばあちゃんの車椅子を押して病室を出ようとした。
褥瘡が出来ていて、しばらくベッドから離れることが出来なかったばあちゃんだったが、ようやく、食堂に出て行けるようになっていたのだ。
ところが、車椅子に移乗したばあちゃんは「まだ、行かん!」と抵抗を示した。
部屋を出る際にも、動く左手でドアを掴もうとして、出たくないを意志表示。
看護師さんが、左手をさりげなくどかしてくれて、食堂まで到着した。
テーブルについたばあちゃんは、目の前のどんぶり(軟飯が大きめの器に入っている)を、いきなり手で掴み、口まで持って行った。
さりげなく、丼をテーブルに戻してやり、スプーンで運んでやると、次から次へと食は進み、いつものように完食した。
じいちゃんも、車椅子で食堂に来ているので、(こちらは、相変わらず、経管栄養食だが)側に移動した。
うなだれているじいちゃんに「おばあちゃんですよ」と教えてあげると、じいちゃんは顔を上げ、そのミトンをつけた右手は、ばあちゃんを捜してかテーブルの上を彷徨った。
車椅子同士の二人の手を繋げるのは、た易くないが、なんとか、出会いのひとときが作れた。
 病室に戻ったばあちゃんに、看護師さんが、「お嫁さん、わかるね?」と聞いた。
ばあちゃんに見える位置に顔を近づけたけいこたんを見て、ばあちゃんは「知らない」と言った。
「おばあちゃん、けいこですよ」
「知らない」
「おばあちゃん、〇〇さんは?」とパパの名前を言った。
ばあちゃんはやはり「知らない」と答えた。

しばらく寝ついていたので、記憶が変になっているよとヘルパー氏が教えてくれた.
「おばあちゃん、雨が降ってるから、パパを迎えに行ってくるね」
ばあちゃんは目をつむってしまった。

雨の降る量が適当でないように、ばあちゃんの記憶もその時によってはっきりしていたり、ぼんやりしていたり。
だが、今年の長い梅雨もやがて明けるように、ばあちゃんの頭のなかも青空になって欲しいものだ。

Ooame_2

26日朝、豪雨のせいで家の周りはこんな状態になっていました。6年前と同じ場所です。
ちなみに、2003年7月に土石流が発生したときはこんな状態でした。

200307

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2009年7月17日 (金)

分け合えたら

じいちゃんの体調が少しよくなって、ベッドの上を動き回るようになったようだ。
ある日、ベッドの下に敷いてあるマットの上に降りていたじいちゃん、足や腕に打ち身様の痕があるので、介護の方が落ちたのか聞いたところ、自分で降りたと答えたらしい。
「ベッドの柵に当たってもいけないので、なんとか工夫する相談をしたい」と連絡があった。
策は柵にカバーをつけること。
しかも、少し分厚く。

そして、ようやく本日ふたつめが出来上がった。
ひとつは、ぴったりだったので、今度は、中に布地を重ねて、クッションになるようにしてみた。
柄は空色で明るくした。
じいちゃんの目は明るい色のほうが見えるかもと期待。
明日さっそく取り付けに行こう。

今日のじいちゃんは、けいこたんが病室に入ると、目をあけて横になっていた。
返事もスムーズで、「そうですか」
ばあちゃんは、先日から褥瘡が少し出来ており、ベッド上での食事を余儀なくされている。
今日は、そのせいかどうかはわからなかったが、氷枕をしていた。
右半身に麻痺が残るばあちゃんは自分で体位の変換ができないので、どうしても褥瘡ができやすい。
おまけにけいこたんと違って、ばあちゃんの身体の脂肪量はかなり減少している。
ああ、分けてやれるものなら、どんだけでも。
じいちゃんとばあちゃんの動きが半分ずつ分け合えたらいいのに。

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2009年7月 6日 (月)

そうですか

今年もばあちゃんの特定疾患医療の継続手続きの時期がきた。
パーキンソン病の受付指定日が今日に限定されていたので、たまたま仕事が休みだったけいこたんは、パパの代理(というか、ばあちゃんの代理)で保険所を訪れた。
会場に行ってみると、継続手続きの順番を待っている人の多さに驚いた。
以前、書類を持って行った際は、ほんの2~3人待ちだったように記憶していたからだ。

今日、月曜日はお風呂の日なので、午後から洗濯物を取りに行った。
先日、じいちゃんはお参りモードで、壁に向かって拝む姿勢で、「あっ」を繰り返していた。
そして、ナースやけいこたんの声の方に顔を向けて「お世話になりました」
じいちゃんがどんな夢の中に入り込んでいたのかわからないが、今日は静かに休んでいるじいちゃんで安心した。
けいこたんが、最近韓国語のテキストで学んだ虹の話をすると、じいちゃんは「それで?」と聞き返した。
虹の話が終わって、賛美歌を歌うと「上手なあ」
「おじいちゃん、来月は誕生日だね」
じいちゃんは、再び「それで?」
「おじいちゃんは、いくつになるの?」
「さあ、100くらいかなぁ」
「もっと若いよ。」
「ほなら、80かなぁ」
「惜しい!91だよ。」
じいちゃんは「そうですか。」
「おじいちゃん、今度はもっといっぱい歌ってあげるね」
じいちゃん、再び「そうですか。」
今日はどこまでも静かなじいちゃんだった。

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