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2011年4月18日 (月)

短期留学

 けいこたんは、韓国へ短期留学していたので、一週間ぶりに病院へ行った。
ばあちゃんは工事が終了した4人部屋に移っていた。
今度の4人部屋は、以前の部屋よりも狭く、4台のベッドは直列並びになっていた。
ばあちゃんは、熱もなく食欲もあった。
 
 じいちゃんの部屋も4人部屋になっていた。
じいちゃんは耳がよく聞こえる。
「おじいちゃん、わたしねぇ、朝鮮に行ってきたよ。」
じいちゃんは「ふ~ん」
「一週間も朝鮮に行って、朝鮮語の勉強してきたよ。」
じいちゃん「たまにはよかたい。」
おや、通じたよ。

「じいちゃんも、台湾に行ったことあるよね。」
じいちゃんは「うん」と答えた。
「身の上話を聞いたって言ってたよね?」
じいちゃんは「うんうん」
今日のじいちゃんは昔のことをよく覚えていたようだった。

 「おばあちゃんとこに、寄って帰るけど、なんか言っとくことない?」
「なかな」とじいちゃん。
「元気でねって言っとこうか?」
「うん、元気しとくごつ(元気にしておくように)」 

 けいこたんは先週、釜山外国語大学へ短期留学を果たした。
市民講座で学習してきた流れから、1週間程度の留学を願っていたのが実現したわけだ。
朝から午後まで、みっちり韓国語を学び、午後の自由時間には、様々なことを体験した。

サクソフォーンだけのオーケストラのコンサートにも行ったし、海雲台のお友達のパクさん家にも遊びに行った。
パクさんは、お母さんとの同居が始まっており、けいこたんが訪問した時は、ちょうどリハビリの時間だった。
韓国での介護事情を垣間見た瞬間だった。

ハルモニは子どもの頃、学校での韓国語使用を禁止されていたそうである。
だから、日本語が話せるよとお友達から言われ、けいこたんは、複雑な思いにかられた。
リハビリが済んで自室のベッドに戻られたハルモニの側に行くと、横に座るように手招きされた。
別れ際に、韓国語で話しかけたら、きれいな日本語で「ありがとう」と仰った。
穏やかなハルモニの上には、様々なつらい体験があったのかもしれない。
 パクさん一家の上に、神様の祝福がありますように。
 

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2011年4月 1日 (金)

ばあちゃんからのプレゼント

 ベッドサイドでばあちゃんに話しかけた。
「お母さん、今日は3月31日。お誕生日ですよ~!」
ばあちゃんは、「たんじょうび〇△◇×α・・」と声を出した。
「おばあちゃん、声が出たね!!」
久しぶりに聞いたばあちゃんのはっきりした言葉。
なんて嬉しいことだろう。
けいこたんもはずみがついて、〝ハッピーバースデー♪〟を歌ったり、ばあちゃんの差し出す手につかまれて米寿であることなどを話しかけた。
なんだか、ばあちゃんからけいこたんのほうがプレゼントをもらったようだった。

じいちゃんの病室に行くと、じいちゃんも珍しく起きていた。
今日がばあちゃんの誕生日であることを告げると、「あるはどがんかあっとか?」とばあちゃんの具合を気にかける言葉。
「元気だよ。ご飯も全部食べてたよ」
じいちゃんはまるまったままで「ふむふむ・・」
「おばあちゃん、いくつになったと思う?」
「さあ、わからん。50くらいかな」
おやおや、けいこたんより若くなっちゃったよ。

今夜もふたりが気持ちよく眠れますように。

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